ここ最近、仕事が忙しくて疲れ気味。
出勤回数は減ったものの、仕事量が私のこなせる量を4割ほどオーバーしているせいか、頭痛などの不調が続いており、食欲もやる気もいずこへ。
とりあえず、病院に行きました。
病院行くのめんどくさい人間としては大進歩。
早く良くなるといいなあ。そして定時に帰りたい。
5月の振り返りはこちら。
アンジュルム新曲発売
アンジュルムのニューシングル『はっきりしようぜ/泳げないMermaid/愛されルート A or B?』が発売!
事前にちゃんと予約しておいたんだけど、出勤日の関係で発売日より遅れて取りに行った。
予約した意味とは?
3曲とも雰囲気が違うので、ひとつのCDでアンジュルムの様々な表情が楽しめる!
PVもたいへんたいへん可愛くて、発売日前から心が掻き乱されてしまったよ。
愛されルートA or B?は椎名林檎ぽさがあり、たまりませんね。衣裳もめちゃかわです!
劇団四季アラジン
ディズニーアニメ『アラジン』が大好き。
ディズニー作品の中でいちばん好きだと思う。
好きなプリンスはずっとアラジンなんだよね。
ジャスミンも好きだけど、アラジンがとてもとても好き。私、多分あの手のタイプに弱い。
そんな大好きな作品を劇団四季で観劇し、キャスト全員のレベルの高さに感激しちゃった。
粒が揃っていて、荒削りな部分が一切ないんですよ。
色々舞台を見てきたけれど、キャストの演技の粒度が同じことってそうそうなくて。劇団四季のレベルの高さに唸りました。
なにより、ジャスミンがキュートすぎてクラクラしたし、みんなセクシーで目が釘付けになってしまった。
片手で抱き寄せられそうな細い腰なのに、胸とおしりはちゃんとボリュームがあって、筋肉のついたしなやかで引き締まった細い脚。素敵すぎる〜〜!やはりダンスがあのスタイルを作るのかしら?
PC16分割・骨格・顔タイプ診断
以前PCは4分割で受けていて、結果も納得していたのだけれども。
顔タイプ診断を受ける上で、色々なサロンのホームページを見ていたら、PCと一緒に受けた方が良さそうだったので16分割を受けてみました。
結果は1stクリアウィンター、2ndブライトサマーと、1回目の診断時の1stと2ndが入れ替わる結果に。
似合うとされた色もかなり変わりましたが、選ぶ基準がそれぞれ違っていたので、1度目のもの、2度目のもの、どちらも私のベストカラーだと思っている。
骨格ナチュラルだと分かり、洋服選びがより一層楽しくなって嬉しい。脚の長さの問題でローウエストがバランスがいいと知り、ウエストが緩いスカートもうまく履きこなせるように。
腰で履けば腰骨で引っかかるから問題ないもんね。手脚が長いって言われたの、小学生ぶりなのでついにやにやしてしまうな。
顔タイプはフェミニン・キュート同点。フェミニン寄せは自分で言うのもなんだけど似合うんですよ。美人百花みたいなの。でも、キャラと違いすぎてしっくりこない。少なくとも、守りたくなるザ・女の子って感じではないもの(苦笑)
そう考えるとまだキュート寄せの方がぴったりくるかも。
見た目と性格がかけ離れているから、雰囲気含め容姿に合わせると詐欺になってしまう。
見た目詐欺で訴えられるんじゃないかと不安になるくらいには。
かといって、女の子っぽくなりたくないと常々思ってるから、性格を見た目に寄せるのも厳しいものがある。
これまで女の子なんだから〇〇しなさい、と他人から押し付けられることが多かった影響か、女の子らしく見えることへの抵抗感が凄まじい。ふわふわな女の子として扱われたくない〜〜!!
中身に寄り添わせる形で妥協点を探したい。今後の課題です。
食べたもの
父のお誕生日のお祝い
我が家でお・も・て・な・し!
メニューを考えたり、シャンパン買ってきたり。喜んでもらいたくて、大皿に色々なおかずを盛りつけ。
実家にいたときはこういうことを全くしてこなかったから、両親はたいそう驚いていた。
ごめんね、実家では食う寝る食う寝るの繰り返しで…。
ただ、張り切りすぎて量が多かったもよう。
ちなみに、写真の量は一人前で、これに加えてお寿司、小松菜と油揚げの煮浸し、ケーキ。
夫もいたのに、残念ながら完食したのは私だけ。怖いね。。。
夫のお誕生日のお祝い
当日は、銀座千疋屋でお高いショートケーキと凝ったシュークリームを買って帰った。
どっちも美味しかった〜〜!
やっぱり美味しい生クリームはいくらでも食べられるな。
後日、ホテルランチに。
量が足りなかったらラーメンを食べて帰ろうなんて話してたけれど、そんなことなかった。
お腹いっぱいで、お蕎麦屋さんの前のたぬきのようなお腹に。
この日はワンピースを着て行ったから、スカートのホックを外さずに済んでよかった!
胃下垂、食後のお腹の出具合が凄まじい。
買ったもの
洋服
UNIQLO ポール&ジョー ティアードスカート グリーン S
前々から可愛いとは思っていたんですが。
街中でこのスカートを履いている方を二度見かけ、どうしても諦められなくて。
ティアードでも広がりすぎず、フレアスカートのような感覚で履ける、新感覚のティアードスカート。
ツルツルした素材で洗濯しても乾きやすく、なんとポケット付き!
裏地もついているため、ペチコート不要。
普段あまり着ないグリーンでも、レトロな感じで躊躇うことなく履けるから嬉しい!
秋になったら、フリルのブラウスや革靴を合わせたりして、もっとレトロ感を出して履きたいな〜
UNIQLO UVカットスーピマコットンフレンチスリーブセーター ブラウン・ブラック S
お仕事服として。
ブラウスよりアイロンのことを考えなくていいし、身体のラインを綺麗に見せてくれるから好き。お肉を拾いすぎず、脇は開きすぎず。うーん、絶妙〜!
買いやすい値段、使いやすいデザインでユニクロには頭が上がらないよ〜。来年も同じものを出していただけると大変嬉しいです!
コスメ
2021年上半期のベストコスメ
POLA B.A クレンジングクリーム
ベスコス記事でも書いたくらいお気に入りのクレンジング。
クレンジングとしてはお値段高めではあるけれど、乳化が早く、メイクを落とした後の肌が突っ張ることもなく、しっとりしているところが気に入っている。
ETVOS ミネラルUVベールII
日焼け止め効果もあるパウダー?いいじゃん試しに買ってみよ〜くらいの気持ちでポチったのだけどね。
想像以上に使い心地がよくて毎日使っている。
色展開はこの1色のみで、最初見たときはちょっと色が暗いかなと思ったの。
肌に乗せてみると暗さは感じず、ナチュラルに気になるところを隠してくれる。塗りたくった感も粉っぽさもないから不思議。
カバー力がすこぶる高いわけではないけれど、SPF45だし、ちょっと外に出るときに重宝すると思う。
ETVOS ミネラルクラッシィシャドー コットンピーチ
夏のコレクション情報見た時から狙っていたのよ!
私が塗ると、ナチュラルに目元がおしゃれなお姉さんという感じになる。バチバチに盛れるわけではない。
でもね〜いいんだ〜可愛いから!!
右下がとてもいいピンクで、単色でも欲しいくらい。
このパレットは最後に左上のラメを乗せることで可愛さが爆発する。ラブ。
ETVOS ミネラルロングラッシュマスカラI ピンクブラウン
ピンクブラウンなら手持ちのアイシャドウとも相性がいいのではないかと思って。
コットンピーチと一緒に使うと、ずっと鏡を見ていられるくらい可愛い。
主張は激しくないのに、横から見た時、俯いた時本領を発揮する。
髪が黒だから、睫毛は抜け感を出すのが好き。
おしゃれな人みたいな可愛い睫毛になりたい!
6月読了 21冊
内訳 小説4冊
その他1冊
漫画14冊
※他に、雑誌2冊
本
桜ほうさら 宮部みゆき 上・下巻
長屋で貧乏暮らしをする古橋笙之介。
銭はない、風采も上がらない男である。
しかしながら書の腕に恵まれた彼は、写本の仕事をして糊口を凌ぐ。
実は武家の出身で、理由あってはるばる江戸に出てきたものの、思うような成果が得られず悶々とする。
このままでいいのだろうか。
焦る気持ちを秘めながら,長屋に住む人々や貸本屋の治平衛に支えられ、事件の解明に奔走する。
母がお勧めしてくれた本。
27年間生きてきて、誰よりも本や漫画の趣味が合うのが母。性格は正反対なのに。笑
好きそうだと思って〜と買ってきてくれた本も、よかったよと貸してくれた本も、いつも温かさを感じる物語でどこか心に響くものがある。
今回もそう。
江戸を舞台としたミステリーとなると、どうしても派手になりがちなのに、ぱっと見は素朴。でも、意外性がぎゅぎゅっと詰まっていて、ギャップの宝石箱や〜〜!
嘘を釣り針に例えた話は、とても心にくるものがあったなあ…。
ちょっとしたことで嘘をついた経験は誰しもあると思う。自分の保身のためでも、相手を傷つけないためでも。その場凌ぎのつもりでも、お互いの関係性などを揺るがしかねない嘘であれば、どこか自分の心に刺さってしまうんだよね。多分嘘ついた分だけ、刺さっているんだろうな。このまま心に秘めて墓場まで持っていく気がないなら、最初から嘘をつかずに真心を持って謝罪したほうがいいのでは?
歳を重ねた分だけ偽ることがうまくなるけれど、心のどこかに留めておきたい言葉。踏みとどまったり、省みたりするためにも、ね。
「嘘をつくなら、一生その鈎を心に食い込ませたまま生きようと思うときだけにしろ、それほど重大な嘘だけにしろというのだった。」
あの人が好きって言うから…有名人の愛読書50冊読んでみた ブルボン小林
歯列矯正の定期メンテナンス帰りに見つけた本。
人の愛読書を実際に読んでみたレビュー本って、あまり見かけない気がする。
しかも、この本、ただのレビューでは終わらない。
某女性誌に連載されていたため、女性誌編集者側の立場から評価をしているのだ。
各人のキャラクターに対して、愛読書が「いかにも」かどうかをジャッジ。
時にはアイロニカルなコメントもあり、くすっと笑ってしまう。
ね、愛読者のキャラクターと絡めてのレビュー、なかなかないでしょう?
読んでいて、印象に残ったのは三者。
圧倒的な選書のセンスを持つ、高橋一生。
自分のことを理解し尽くして、「いかにも」な本を選んでくる。
流行りものじゃないところがにくい!
個人的に恋する選書。こんなの好きになっちゃうよ…トクン…(薔薇の背景)(作画は池田理代子先生)
ちょうどフェイクスピアの上演時期だったから、この記事も合わせて読みました。
世阿弥の「離見の見」をさらっと使うところに、高橋一生の演じることへの貪欲さと勉強熱心な姿勢が窺える。どんな難役でも自分のものにしてしまうその高い演技力がフェイクスピアで更に磨き上げられたというのか。。。
こんな読み方ができるなんて凄い。知識量と頭の回転の速さ、視野の広さにクラクラしてしまう。人生1回目とは到底思えないんだが…。
掴みどころのないセレクトにらしさを滲ませる、長澤まさみ。
とてもいい。何にでもなれる彼女の柔軟性を感じる。
歳を重ねて、役の幅が広がったのは捉えきれない部分があるからなのかもしれない。
スモールワールズ 一穂ミチ
【直木賞候補作】
「足らぬ者」に焦点を当てた短編集。
各章は異なる温度感で、読み手の気持ちを激しく揺さぶる。読み進めながら、もしかしてこの人って…?と思考を巡らせるのも楽しい。
今日も、苦しげに口をパクパクさせる金魚のよう。でも、いつか、うまく呼吸できる日がくるのかもしれない。
どこか息苦しさを感じる登場人物たちに、仮想のお付き合い(SNS)で疲弊する現代人をつい重ねてしまう。
いいところばかり見えるから、比較して張り合ってしまったり、自分はダメだと落ち込んでしまったり。
今時な小説だな〜という印象を持つと同時に、現代ならではの感覚をここまで物語として落とし込める才能に驚きを隠せない。感じたものを分析し言語化する能力に長けている作家だと思う。
この小説があれば大丈夫とまでは言えないものの、こんな自分でもありだなと思わせてくれる本。
VOCEへの特別寄稿も是非。
ガールズ・ブルー あさのあつこ
落ちこぼれ高校に通う理穂と、幼馴染の美咲、如月を中心に物語が展開していく。
見た目通りのキャラとして他人が望む美しい物語の中で生きるのを嫌がるように、17歳の今と懸命に向き合う彼女達の姿に、はっとする。
「あたしたちは、負けないのだ。しょっちゅう酸素吸入器や点滴のお世話になっていても、万引きを疑われても、「いくら?」と、おじさんに尋ねられても、高校を退学させられても、負けてしまうわけには、いかないのだ。」
幾度となく読み返している大好きな本。
高校生のときより、おとなになった今の方が響いてる。緊張と反省がどっとくるような言葉の数々。
「今だけがよければいいなんて、思わない。でも、過ぎて行く時を惜しむことも、これから来る時に怯えることもしたくない。したくないのだ。」とか。
年齢を重ねるにつれて、未来に対して身構えてしまうようになる。昔は漠然とした希望を持っていたはずなのに。もっとフランクに今を楽しんでもいいのかも、なんて思う。過去の思い出を美化して反芻したり、将来を憂うよりも、今を見つめなきゃだめだなと反省。
漫画
うるわしの宵の月 やまもり三香 1・2巻
https://go-dessert.jp/kc/uruwashi/
周りから王子と呼ばれ、電車の中でも男性と間違われるほどの麗人、宵。
ショートカットに、すらりとした長身。
ファンの女の子だっている。
いつでも掛けられる言葉は「かっこいい」。
望んでいなくたって、自然に生活しているだけで少女漫画のヒーローポジションに据えられる。
宵と同じ高校に、王子と呼ばれる人がもう一人いた。そんな2人の王子が出会い、急接近するのだが…。
『シュガーズ』からやまもり三香さんのこと、大好きで!
本当に絵が綺麗で、女の子は美人だし、男の子もかっこよくて惚れ惚れする…。
今回は、そこらの男子よりかっこいい女子×イケてるお金持ち男子なわけですが、今までいなかったタイプと出会ってお互いに心が揺れ動くの、とてもいい〜〜!!
おもしれー女とは違う展開で、きゅん度が高い〜〜!!!
私は宵ちゃんの眼差しだけできゅんとするわ(重症)
から騒ぎ 河原和音
現代風にリメイクされたシェイクスピアの空騒ぎ。
舞台は私立の女子校。
系列の男子校と年に一度、文化祭のために交流するのだが、毎年口喧嘩が絶えないふたりがいた。フリー主義の辺嶺、容赦ない毒舌を振るうありす。
犬猿の仲だったのに、強い思い込みにより、相手への認識が変わっていく。
好きなんだって、は魔法の一言。
シェイクスピアの有名な喜劇を現代風に学園ものでリメイクした本作は、河原和音節が炸裂!
終始ハイテンションでハッピーオーラに包まれながら話は展開する。
好意を持たれていると一度勘違いしてしまえば、あとは恋に落ちるだけ。相手の姿を見るだけで胸は高鳴り、頬は薔薇色に染まる。
これまで言い争いになったのはすべて、素直になれなかったがゆえと都合よく解釈する。
自分のことを好きらしいという話を耳にしたのはただのきっかけで、相手を意識していたからこそ喧嘩をふっかけてしまったのかもね。
好きな子の前では素直になれないっていうか…
読んだ後はハッピーな気持ちになること間違いなし。
はやくしたいふたり 日下あき 1・2巻
超堅物男子の葛城慶一郎が恋をした。
想い人の破天荒ギャルと気持ちを通わせるも、一切のおさわりを禁止する。
しきたりで18歳になるまでは性的接触は許されず、唇を重ねることさえも不可能だと。
慶一郎を誘惑しようと果敢に挑戦するも、ボディガードを増員され、葛城家から要注意人物認定を受ける。
ただ、したいだけなのに。若き欲望は止まらない。
融通の利かない堅物と華やかな見た目の女の子が恋するのはよくあるけど、キスもできない、ハグもできないという少女漫画としての胸キュンポイントを全て奪われた設定。
いいムードでお互いの気持ちが盛り上がっても、しきたりで禁止されているからだめだなんて…。
若き欲望が彼らの行動を駆り立てるわけです。
慶一郎は真面目な皮を被ったむっつりすけべなので、18歳になった途端に抑えていた欲望が大暴走しそうでおねえさんは心配です。
大正ロマンポルノ 麻生みこと
才能はあるが、女にだらしない男。
一本の舞台をテーマに、劇団員の恋模様が描かれる。とにかく構成が秀逸。
舞台の登場人物と、劇団員がどことなくリンクする。
愛する男を追うのと、しつこく追われるのと。果たしてどちらが幸せなんだろうか。
構成が秀逸な作品で、なにを書いてもネタバレになってしまう。
才能はあるがひどく女にだらしない男と、それでも惚れてしまった女の物語。
惚れた弱みにつけこまれているようで、肝心なところで形勢逆転するところが女の強さだなあと思う。手綱を握って、好き勝手させないというのは我が家でも見習いたいところ。
かけおちガール ばったん 1巻
心を掻っ攫っていった女の子は、お揃いのマニキュアを塗り、内緒の口づけを幾度となく交わした思い出とともに、私を10年前に置いて行った。
いつまでも夢見てられない、そう言い残して。
それからずっと彼女に囚われている。
突然現れたと思ったら、運命かもねなんて胸をくすぐる言葉を口にする。
あんなにひどいことをされたのに、あの頃と同じように隣を歩くだけで世界がきらめく。
夢ならどうか醒めないで。
Twitterで読んでいたのだけど、書籍もゲット。
想い人が頗る悪い女なの!天然人たらしにもほどがある!
あなたがあんな言動をして傷つけたのに、よくもまあそんなこと口に出せるわね、と思う。
出来事自体忘れてしまっているのか、それとも覚えているのに意図的に発言しているのか。
どちらにしてもロクでもない…のだが、そういう何考えてるんだ?みたいなタイプになぜか魅力を感じてしまうんだろうな、主人公は。
想い人は極度の寂しがりやだからこそ人をたらしこんで、依存してしまうのだけれども、寂しさも人たらしも、使いようで毒にも薬にもなりそうだ。
孤独感に耐えきれなくて、受け止めてくれそうな人に寄りかかってばかりだと、望まぬ結末を引き寄せることになる。人の手を借りてもいいから、自分の足で立って生きてほしいと思わず願ってしまう。
熱帯魚は雪に焦がれる 萩埜まこと 8巻
都会から田舎の高校へ転校してきた小夏。
大好きな父とも離れて暮らし、周囲とも馴染めず孤独感を募らせる。
そんな彼女が水族館部での活動を通じて、高嶺の花である小雪と距離を縮めていく。
寂しさに共鳴し、惹かれ合うふたり。
孤独を互いに埋めあってきたけれど、小雪の進学を機に離れる可能性もあって…。
孤独を、井伏鱒二著『山椒魚』のサンショウウオに例えたとても素敵な作品。
百合だと思ってウハウハして読み始めたものの、百合とかじゃなく、友達以上恋人未満みたいな尊いものな気がしてきた。
『やがて君になる』に似た匂いを感じます。くんかくんか。
いや〜〜脆いようでふたりの信頼関係は強固だし、背中を押してくれるよき友人がいるから離れても大丈夫だと思うんだよね。
ガールズラブ?無理無理!みたいな人にもそっと差し出したいシリーズもの。
そのうち、劇場アニメ化とかするんじゃないかしら…
不揃いの連理 みかん氏 4巻
決して、素直に大好きだよなんて言えないけど。
誰よりもあなたのことが気になる。傍にいさせてほしい。
不器用でもどかしいガールミーツガール。
大好きな百合作品!
絵の可愛さと相反して、しっとりとした大人の恋愛模様を描いている。
性描写はあまり多くなく、心の通い合いに焦点を置いているため読みやすいと思う。
4組のカップル(正確に言うと付き合ってるのは1組だけ…)が出てくるんですが、伊織さん南ちゃんカップルが推し。
優しく、面倒見の良いしっかり者の南ちゃんが伊織さんの前で甘えん坊さんになるのがたまらない。
なんやかんや、稼ぐ能力が高くお酒に溺れる伊織さんの方がリードしてるのかな〜。
今勢いのある百合コンテンツのひとつ。映像化も遠い未来じゃなさそう。カラーで動いてる南ちゃんを一刻も早く見たい。
ハッピーエンドはいらない みかん氏
同級生、主従関係、先輩後輩、幼なじみ、同僚。
様々な関係の女性が、その時々の抑えきれない感情に身を委ねる。
世界から許されなくとも、どうしようもなく不安でも、それでもあなたを想うことはやめられない。
ああ、この手で私のものにしてしまいたい。
美しくも耽美な短編集。
『不揃いの連理』より断然艶かしい!
人の感情なんてそんな綺麗なものじゃないし、多分めちゃくちゃにしたいとか、自分だけのものにしたいとかあるんだと思うのよ。
BLでもそんなようなことよく言ってるしさあ…。(人生の教科書はボーイズラブ)
衝動的な言動も、ふたりの恋の燃料になっているのがよい。感情に支配されてるさまを見るのが好きです。
君には届かない みか 4巻
想い続けても、君には届かなくて。
幼馴染にずっと恋をしている。
ポーカーフェイスで誤解されやすい僕を救ってくれるヒーロー。いつでも君がいたから、僕は僕のままでいられた。
その屈託のない笑顔を見るたびに、胸が甘く疼く。もう我慢の限界だ。抑えきれない思いがとうとう溢れ出す。
クールで何を考えているかわからないと言われるヤマトに対し、感情ダダ漏れのカケル。
例えるのなら、まさに月と太陽。
周りからは誤解されやすく同性からは疎まれやすいヤマト。明るくムードメーカーのカケルは誰にとっても接しやすい存在だ。
この2人が恋物語を織り成すわけだが、ピュアすぎて思わずアーーーーッと声を出してしまいそうになる。
こんな甘酸っぱい気持ち、太古に経験したことあるような気がする。読み進めるうちに、懐かしい記憶が蘇り、甘酸っぱさの二層重ねを体感する。ヤマトとカケルの恋模様と、自分の昔の美化された思い出と。まるでラズベリーを口に含んだ時のように、胸の中いっぱいに広がる酸っぱさとほんの少しの甘さ。たまらん。
叫びたくなるほど、ひとりでは消化しきれない大きな感情が生まれるのがこの漫画の大きな特徴である。
正直なところ、にやにやが止まらないし、思い出してはひとりでフフッと声を出して笑ってしまう。外でやったら不審者扱いされる可能性大なので、読む時は気をつけて欲しい。
SとN 古矢渚
あんなに願ったはずなのに、君がいないと物足りない。
見知らぬ後輩から突如交際を申し込まれ、お断りするも付き纏われる日々。
猛アプローチに困り果てるが、ある日を境に、彼の気遣いや真剣な眼差しを真摯に受け止めるように。迷惑していたはずなのに。
素直になれないツンデレ男子の恋物語。
後輩からの猛!猛アプローチに振り回される主人公。
非現実において、振り回されて感情を掻き乱されるさまを第三者の立場から見るのがすき。
自分の感情に鈍い男、嫌いじゃない。
どう考えても相手を意識してるのに、気づかないの可愛いが過ぎるでしょう!!!
主人公、後輩くんにずっと振り回されてくれますように。
フェイクファクトリップス 末広マチ
君がいたから1番を目指せた。
高校時代のライバルに再会し、闘争心が再燃。営業成績で張り合う日々を送る。
ある日、口喧嘩から自身を賭けた恋愛勝負に発展。口説き文句の数々、自分の前でだけ見せる表情に、喜びさえ感じる。
でも、この勝負が終わる頃、俺たちはもう友達じゃいられない。
負けられない戦いが始まる。
書店で見かけてすぐに購入。
ライバル同士という設定がおいしい。
そんなの、お互いを意識して恋が始まってしまうよね〜〜!!ね〜!!
いつも余裕な攻めが受けのこと大好きだなんて、最高すぎる…。ごちそうさまの気持ちでいっぱい。
受けも鈍感で可愛いね??いつも余裕がないところもいいよお!!!
続編があれば読みたい。ていうか今後の関係を見守らせていただきたい。
映画『娼年』で色々な楽器を持ち込んだ人がいると聞いたけれど、気持ちがわかる。
私もこの漫画を読んで、大太鼓叩きたかったもんね!ドンドン!!
オールドファッションカップケーキ 佐岸左岸
40歳を目前に、公私共にルーティーンワークの日々を送る野末。変化することが怖くて逃げてばかりだ。おじさん、を理由にして。
部下の外川と女の子ごっこと称して、美味しいものを食べに行くようになり、毎日がきらめき始める。明日も頑張ろう、そんな活力さえも湧いてくる。
野末に、幾つになっても楽しめると教えてくれた外川。
彼の上司だから、40歳だからと理由をつけて、惹かれる気持ちに蓋をしようとするも、どうやっても無理だった。
喜怒哀楽ぜんぶを独り占めしたい。
ねえ、君が好きだよ。
あの、脂がいい感じに抜けてきた年頃の男性が好きな人は読んでください。全てのバランスが絶妙。さっぱりしすぎず、濃厚でもなく。
それにしても野末さん本当に可愛くて可愛くて可愛くて、ときめきでどうかなってしまいそう!三揃えを着ている男性、良すぎる。。
女性陣から圧倒的人気を誇る野末さん。
部下に残業させないくらい仕事ができて、ルックスがべらぼうに良くて、ふにゃっと笑う最高な上司、いる??
でも、無理していることも多々あって。
オーバーワークに気づいてくれる人が近くにいて幸せものだなと思うし、永遠に幸福に包まれていて欲しいよ。
歳を重ねるにつれて、前に進むこと、変化することに対して抵抗感が出てくるけれど、背中をそっと押して共に歩んでくれる人がいる喜びを感じる。
丁寧な心理描写とゆったりとした展開に心温まる。
雑誌
S Cawaii! 特別編集 総勢51名の〜ヘアとメイクとアイドル〜
ハロー!プロジェクトが載っていて買わずにいられるか?いや無理でしょう!!
色々なアイドルのヘアアレンジ、メイク事情を紹介しており、好きなグループも初めて知ったグループも楽しめる。
好きなものと似合うものをうまい具合にバランスとっているんだよねえ、アイドルって。
常に自分を見つめ、日々魅せ方を研究し、可愛さのアップデートをしていく姿がすき。
アイドルの美容情報は、そういった努力を垣間見ることができるからたいへん興味深い。
装苑7 妄想・空想 自己実現のためのイマジネーション
推しの夢羽ちゃんが載っているから買ったんですけれども。お人形さんみたいで可愛い!リアルドール!!アンティークな衣装とてもよい。
ライブ衣装もこういうアンティークな感じ作ってくれないかな〜(多分無理)
クルエラの衣装設定や、『九龍ジェネリックロマンス』の源泉についての紹介ページもあり、ふんふんと楽しく読みました。
長濱ねるちゃんのインタビューページ、装苑7月号の中でいちばん心に残った。
感性が、ガラスでできた小さなビーズみたいに、光を当てるとキラッと輝く。インタビュー記事で、紙面越しでも伝わるほど、印象に残るきらめきを放つ。
ギラギラではなく、キラキラなんだけど、ずっと光っているんじゃなくて、光が当たった瞬間にキラッとするから、あ、いま光った!と思う。
妄想や空想などが好きだというねるちゃん。
イメージしたことを誰かに話すと、可能性が広がる気がするうえに、話す相手に高揚感のお裾分けができるからオススメとのこと。
すごくいいなって思って!
現実的かどうかでジャッジされがちだけど、やっぱり想像すること、思い続けることが生活を豊かにしてくれる部分は少なからずあるから。
私も友達とか家族にシェアしよう!
自分はこういう人間で、こういうことをするのが好きだ、とはっきり自己を確立して発信するねるちゃんに強く惹かれる。
大遅刻の振り返り記事。
今回はなんと13570字。
こんなに書いたの久々だ。
8月も残りわずかだけど、楽しく過ごせますように!